2014年5月26日月曜日

多数派、少数派

製図試験は相対評価にて合否が決定されているというのは、

毎年の合格率から暗黙の了解として存在しています。

製図試験ではその合格率はおおよそ4割

「何点以上とれば合格」

なのではなくて

「合格率4割になるための合格ラインが何点」

みたいな感覚でしょうか。


それを逆手にとれば

「みんながしそうなプランにはするけど、みんなが考えなさそうなプランにはしない」

というのは相対評価にて戦う製図試験では有効な戦略ではないのかなと思う訳です。

いわゆる「多数派、少数派」という考え方。


学科の時でも同じ考えなのですが

50%以上の人が正答する所を淡々と正解していけば

合格点は自然ととれるようになっています。

みんなが間違っている所を自分が間違っていても

自分と相手とで点数差が開きません。

みんなと同じような選択をしているだけなのに

それが積み重なっていくといつのまにか合格ラインに乗っています。

しかもギリギリの合格ラインではなく絶対合格出来る点数の位置にいるんです。

不思議な感覚です。

だから学科については言えることは「これ」しかないのかなと思います。



話がそれてしまいましたが

「多数派、少数派」の考え方について

先日スカイプで、とある打ち合わせに少しだけ参加させて頂いたのですが

「どーすれば多数派、少数派の考え方が身に付くのでしょうか?」

という質問を受けました。

答えは簡単で

ある事柄に焦点をしぼって「たくさんの受験生の図面を見ること」です。

そうすることで、客観性が見えてきます。

ここまではやり過ぎた。とか、ここは割り切りし過ぎたとか

意外と他の受験生の図面を見て学ぶという人が少ないので

このような視点でたくさんの受験生の図面を見てもらいたいと思います。


予備校では他の人の図面を見ると言っても1グループ組む時くらい(4〜5人?)なので

客観性を磨くのがチョット難しかったりします。

もっと多く、何十人という図面を見ることで

客観性がより明確に磨かれると思うので

もし予備校だけの講義で心配な方等いましたら

通信添削等で他の受講生の図面が見れるコースを

受講してみてもいいのではないかなと思います。



本試験の課題が発表されると

当たり前ですが何度も同じテーマの建物で課題文が作成されます。

そこで曖昧な条件の場合、みんなどう判断するのかということを

課題を通じて先回りして調べておくことで

多数派の考え方が身に付けられるので

本試験で独特の言い回しがあっても

十分対応することが出来ると思います。


ある事柄に焦点をしぼって「たくさんの受験生の図面を見ること」を

質問してくれた方にも是非実践して頂きたいです。













2 件のコメント:

  1. キツネリス2014年5月26日 14:51

    naraさん

    こんにちは。

    質問なんですが、


    ある事柄に焦点をしぼって「たくさんの受験生の図面を見ること」


    とは、自身がこれはどう判断したらよかったのかと

    疑問に思った事柄なり、言い回しだったりを

    他の方々の図面で確認していく

    という感じでよろしいでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. キツネリスさんこんばんわ。

      ある事柄に焦点をしぼってたくさんの受講生の図面を見ること

      このことはタイトルに書いた通りで、多数派、少数派思考を自分で確認する作業になります。

      自分が気付いた項目であればなんでもいいと思いますよ。

      削除