2014年2月9日日曜日

余裕度

建物のウツワを各階に収まる要求室合計で除した値を、私は各階の「余裕度」と呼んでいます。この「余裕度」がいくつであれば自分は要求室がスムーズに収められるか、ここを一つの判断材料にしています。

私のスタンダードは「1.3」。

その根拠は何か?

それは経験測です。

自分の図面を振り返ってみて「あーこのプランニングは比較的すぐまとまったけど、余裕度が1.4だったから楽に感じたんだな」とか、「このプランニングは余裕度で1.25という数字が出てきたのに要求室の面積調整や階別振分けを検討せずに突っ走ったからコマプランでまとめきれず時間が奪われたんだな」とか、そういう積み重ねによる経験測。

適切な余裕度の値は建物の種類によって異なる場合があります。ビジネスホテルのような小さな要求室に二重廊下で計画するとまた必要な余裕度もかわります。

建物毎に変わってしまう余裕度、どうコントロールすればいいのか?

てっとり早い対策としては、今年度の試験元からの課題が発表されたらフリープランニングをして自分のスタンダードな余裕度を把握する。その余裕度を把握しておけば「このボリュームをこの階に全て収められる、収められない」という判断が比較的すぐ出来ます。
そのことによりエスキスの時短につながることになりますし、苦しい余裕度だと階別振分けを再確認しようという判断になり、階毎の適切なグルーピングを意識することが出来ます。

4 件のコメント:

  1. キツネリス2014年2月26日 10:42

    naraさん、おはようございます。

    余裕度、ですが、これはこれはコアとかWCとかは含んでいないですよね?

    建物の用途によりますが、とりあえず、昨年の課題エスキスを見直し自身のスタンダード値を分析しようと思います。

    やりっぱなしにしていたんだなと、、猛烈に反省しています。


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  2. キツネリスさん、こんばんわ。
    私の言う余裕度1.3の中にはコアやトイレも含んでいます。余裕度1.2にコアとWCのコマ数を足す根拠が明確になっていないのであれば、コアとWCを余裕度の中に含めてしまって余裕度の値で調整した方がシンプルでわかりやすい指標になるだろうと思っています。
    あせらず着実にエスキスを学んでいってくださいね(^_-)

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  3. キツネリス2014年2月27日 15:28

    naraさん こんにちは。

    早速、昨年の後半戦課題から廊下係数の拾い出しと

    その時の計画はどんな状況だったのかを書き出し、

    幅はありますが自身の計画できる余裕度を出しました。

    私の場合は、コア・WCを面積読みしますので

    余裕度はnaraさんより少し小さいです。

    でも、感覚的にこのくらいならみたいなのが

    振り返ってみると分かる気がしました。

    アドバイス、ありがとうございます。

    また、他に何か、今のうちだからこそやっておいたほうがいい勉強とかありますか?

    厚かましくすみません、アドバイス頂けましたら幸いです!

    宜しく御願い致します。






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    1. キツネリスさんこんばんわ。
      いつもコメントありがとうございます。
      今の時期にやっておくことは、もしかしたら前に言ったことと同じことかもしれませんが、標準解答例から割り切り方を学ぶことや課題文の読み取り方の把握でしょうか。
      もう一つはエスキスの流れをつかむことかなぁ。
      そろそろ前半戦の通信添削も始まるでしょうから、課題を通してエスキス方法を磨いていって下さいね!

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